「がーっ。ヤラレタ!」
「なんだい?」
「2199第1章パンフの個人的爆弾、それは小野大輔の言葉にヒートガイジェイの文字があったこと」
「なにそれ?」
「2002年に放送された深夜アニメ。終了しつつあったアニメブームの最後に出現したいくつかの秀作の1つさ」
「誰が作ったの?」
「監督はエスカフローネの赤根和樹」
「面白かったの?」
「ああ。もっとも、理解できなかったオタクも多いみたいだけどな」
「なぜ?」
「タイトルにもなっているジェイがむさ苦しいおっさんだからさ。萌え美少女しか受け付けないぐらい体力の弱ったオタクにあれを消化するのは無理」
「でもさ。深夜アニメなんてろくなもんじゃないって思ってなかった?」
「ハーレムアニメは全部まとめてゴミ箱に入れるが、これはそうじゃなかった」
「簡単に説明してくれ」
「若い男の刑事(厳密には違うようだが)が主人公。相棒はやたら男を語るアンドロイドの巨漢。上司はおしとやかで世間を知らないお嬢様。銃弾を使うには上司の許可が必要で、書類を書いて『弾くれよ』と請求するが、いつも僅かしかくれない。上司は無駄遣いさせないのが美徳だと思っているが、銃弾を必要とする命のやりとりで弾をケチることの危うさを分かっていない。それにも関わらず、上司は大切な守るべき女性なのだ。もううろ覚えだが、そんな感じだ」
「へー」
「で。このヒートガイジェイのキャラデザが2199と同じ結城信輝さん。どこかで持ち味に似ている部分を感じたわけだ。そして、小野大輔さんのデビュー作でもあるらしい」
「なるほど」
「だからさ。2199第1話で古代と森雪のやりとりが、どこかでヒートガイジェイで『弾くれよ』と女性の上司に書類を出すところと、どこかムードで重なる。ある意味で当然。どちらも、結城信輝さんのオリジナル性が強いキャラ」
「むー」
「更にもう1つ重要なポイント」
「なんだい?」
「ヤマトの第1話、古代守と沖田がそれぞれの男論を展開する。男なら……という論を展開する」
「うん。屈辱に耐えるか、それとも戦って死ぬかだね」
「実はジェイというアンドロイドもやたら男論を語るアンドロイドなのだ」
「えー。アンドロイドなのに?」
「こんなページもある」
「それで?」
「このへんなど、まさにヤマトに近いではないか」
- ○男は最後まで諦めてはいけない。
- ○男は未来を切り開くために存在する。
オマケ §
「ついでにもう1つ。小野大輔さんはクラッキーだったんだよ」
「クラッキーって誰?」
「バトルスピリッツ ブレイヴで、麗しのソフィア号艦長」
「それにどんな意味があるの?」
「2010年の段階において、フネものとしては破格にいいアニメだった。そのフネものの部分を支えたのは主人公ではなく艦長のクラッキー・レイ」
「そうか」
「ここでバトスピとの縁が出てくるとは奇遇だな」
『バトルスピリッツ 少年激覇ダン』で出演したきっかけによりバトスピにはまっている。その腕前はかなりの実力を持ち、現在は上級者の証である「ハイランカーパス」を所有している。なお、本人が演じているクラッキー・レイも「ハイランカーパス」を所有しているという設定である。
「どこまで予定調和的に縁が重なってくるんだ」
「あと、実は大江戸線の月島だった」
- ミラクル☆トレイン〜大江戸線へようこそ〜(月島十六夜)
「月島ってどんなキャラ?」
「大江戸線の車内でもんじゃ焼くようなキャラ」
「おいおい」
「大江戸線の月島駅周辺はもんじゃ焼きの店が多いからな」